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株式会社三信建材社
〒871-0006
大分県中津市大字東浜1105番地1
TEL.0979-22-2830
FAX.0979-23-3830

プレスセメント瓦・セラミック瓦(ゆきち瓦)・製造販売施工
CP材(高断熱性耐火材料)、セメント、衛生陶器、太陽光発電システム、その他一般建材の販売、内装仕上げ工事の設計・施工、上下水道衛生工事の請負

 かわらばん

社内の隠れエッセイストたちのお部屋です。 毎月お楽しみに。
 毎月お楽しみに。
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「紅葉と山芋」

2011-02-01
昨年の11月末から12月末までの1ケ月間は色々な山や丘に山芋掘りに行きました。
山芋の蔓は木の枝に巻きついていて、木の枝と蔓を見分けるのが難しく、近づかないとわからないので、山を登ったり下ったりと探すのが大変でした。
一人で山芋掘りに行く場合は、道に迷って遭難や崖から転落等の事故に気を付けなければなりません。人の出入りしていない山は荒草木がボーボーと茂り、道なき道を進まなければなりませんので大変ですが、大きな山芋が掘れた時は、疲れや苦労も吹き飛びます。
親父が生きていた時は安心院や豊前の山々を回り、多い日には二人で10kgも掘ったことがありました。今では親父との良い思い出です。
12月中旬、いつもの様に山芋を掘りに山に入って行き、しばらく山道を歩いていると、いつもと違う風景に出合い、回りを見渡すと木々が紅葉しており、また鳥の澄んだ囀りと草木の自然の音には感動しました。大自然を独り占めした気分になりました。
今回、掘った山芋の頭を持ち帰り工場のある場所に植えています(場所は秘密)。3年後には収穫できると思われますので、その時は工場で山芋ステーキのパーティを開きますので
 みなさんお集まり下さい。
東浜工場
M.U.

「新年のご挨拶」

2011-01-01
あけましておめでとうございます。
 
お取引頂いているみなさま、昨年は本当にお世話になりました。
 
 
2010年は取り巻く状況も厳しいまま、一部業界では、家電・住宅のエコポイント、エコカー補助金と減税等の後押しもありましたが、これらも縮小、終了し、これ以外にも円高の急進、中国、ロシアとの領土問題についても国の無策ぶりに、「大丈夫なのか?」と首をかしげることの多い一年でした。
 
「会社の経営も柔くないのに、国の心配までしなきゃいけないのか」と思った方も多かったと思います。
 
 
こんな時だからこそ、原点回帰をと思っています。
 
当社の会社スタートは昭和22年、戦後の荒廃した国土を眺め、人の住む家を沢山建てようと、地域の建築業の皆様と一緒に、「安心、安全な家は、幸せな家庭を育み、地域を豊にする」ことを目指してはじまりました。特に屋根工事、そして昨今の屋根上設置の太陽光発電システムの販売・施工は当社の大黒柱だと自負しています。
 
本年も是非皆様と一緒に前進出来るように、社員一丸となり頑張ってまいります。
 
 
 
  平成23年元旦
  株式会社 三信建材社
  代表取締役 大家 覚

「東京だより Vol.1」

2010-12-01
父、影木荘一郎の三回忌からちょうど1か月後に、首都高速道路、新宿―渋谷線のトンネルを見るために主人と車で出かけました。
我が家からほんの5分のところです。しかし、これが話題になっていたこともあり、うちの近所まで大渋滞が起こっていました。
私達は、トンネルを通りたいだけで、別にどこに行くということではなかったので、ゆっくり渋滞にはまってみました。
そしてその渋滞のおかげで、三信建材社の手がけられました美しい白い耐火壁をゆっくり見ながら車を走らせていますと、やはりこみあげてくるものがありました。
父は、どんなにこれをみたかっただろう。
 
東京に新名所が出来ると、父から私に必ず「連れて行け」と連絡があり、その連絡のひと月以内には1泊でも上京していました。
最後に連れて行けたのは、父の職場があった東京丸の内の新東京ビル。昔と変わってモダンになったビルを楽しそうに見上げていました。そして、その後も東京には続々と新しいものができました。

東京最後の地下鉄と言われる渋谷―池袋間の副都心線、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、赤坂サカス・・・
本当は私も、父譲りの新しもの好きで、そのような場所に初めて行く時は心躍っていたはずなのに、最近は新名所ができるたびに、そこに父を連れていけない、と切なくてたまらなくなってきます。
とどめは先月、羽田空港に新しくできた新国際線ターミナルに行った時のことです。羽田空港という場所にも父は勤めていたことがありましたから、出来た瞬間に、絶対に一緒に見に来たはずなのに。これこそが、一緒に見に来たかった場所なのに!
 
しかし、しばらく新ターミナルから離陸する飛行機を見ているうちに、それらの飛行機が父の所に、東京の新名所を乗せて見せに行ってくれているような気がして、切なさも同時に飛んでいきました。
これからもどんどん新しいものができる東京。2012年にはスカイツリーも完成します。皆様、東京にお越しの際は、一緒に新名所見学しませんか。お付き合いいたしますので、ぜひお声かけください。
 
古賀 容子

「幸運の話」

2010-11-01
 今からおよそ6500万年前、現在のメキシコ付近に巨大隕石が激突し、地球上は甚大なダメージを受けました。それまでとは大きく気候が変わり、この影響が一因で恐竜は絶滅したといわれています。
 
 これほどではなくても、人類滅亡の可能性がある程度の巨大隕石が地球に衝突する確率は「毎年」100万分の1くらいある、と天文学者は言っています。人類の誕生は一説によると、およそ700万年前ですから、
 
700万 × 1/100万 =
 
 つまり人類誕生から現在までに、確率的には7回くらい巨大隕石の衝突があってもおかしくはないのですが、運良くそのような危機的状況は迎えずにすんでいます。
 
 あるところにパチンコが大好きな人がいました。
 
 ある日、いつものようになじみのパチンコ屋へ行き、気分よく玉を弾き始めました。その台は100回まわって1回くらいの確率で大当たりがくるようです。
 
 しばらく続けましたが今日はなかなか大当たりがきません。リーチはくるものの100回まわっても大当たりはきませんでした。「まあ、こげなこつもあるやろ。」と、余裕で玉を補給しました。…200回…まだきません。
 
 「こんまんまじゃあ、止めれんよな。」少しイライラしつつ、さらに玉を買い足します。300回…「あーもう、今日は来な良かったっちゃ。」後悔は先に立たず。無意識のうちに生活費にまで食い込んでしまっています。
 
 「負けたまんまで帰るっか?…いや帰れん。帰るっわけがねえ。」あせってのめり込んでいくうち、1回も大当たりがないまま、とうとう400回を超えました。これほどのハマり方はあまり経験がありません。あせりは怒りに変わり、決心しました。「もう切れた。とことん、やっちゃあぁっ!」
 
 思考停止の状態で…500回…600回…。ついには700回まわったところで、最後の玉が台に吸い込まれてしまいました。結局、有り金をはたいて、ただの1回も大当たりはこなかったのです。
 
 「700回ど。100分の1ん台やけ、7回ぐれえ、きてんいいんやねんか。なしかえ1回もこんち。どげなっちょんのん。有り得んちゃ。ついちょらーん!!」
 
700 × 1/100 =
 
 重い腰を上げて店の外に出ます。「腹へったぁ。晩飯どげすっかのう…はあぁぁぁ。」長いため息とともに見上げた星空のはるか向こうでは、地球の周回軌道をかすめた巨大隕石が静かに遠ざかっていくのでした…。
 
 
 このパチンコで大当たりしなかったのと同じくらいの確率で、地球は巨大隕石を回避し続けているって話でした。ついていないときには夜空を見上げ、今生きていられる幸運に感謝してみますか。少しは慰めになる?
 
大豊道路㈱
大家 和

「父の思い出」

2010-10-01
マンションの12階からの広い空の鰯雲(いわしぐも)に見とれています。
 
この季節に、父大家朝司が亡くなって10年の月日がたちました。
9月の中秋の満月に合わせて上海から月餅が届きました。私達が「ゲッペイ」と読むと「ユエピンと言う」と必ず訂正する父の声が聞こえた気がいたしました。
又、北京からは「小雨ばかりの北京も曇空から時折のぞく山々の実に美しい景色は格別です」という手紙を9月24日にもらいました。この美しい秋の景色の中、手をつなぐ親子連れの姿を見て若い父が「結婚の決意を固めた」というのも父のひとつ話でした。
 
こうして父の思い出話が尽きないのも新・旧三信の社員の皆様のおかげと感謝しています。
「10年目になります」と教えてくださったのも社員の方です。
ありがとう。
「お前は、お前の力を出し切る。生まれてきた者の使命である。」
これも父の言。私、影木正子はこの教えを守っているつもりです。
 
(有)三不
影木正子
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